■■社長の不動産コンサルティング・ブログ■■

敷金の取り扱いについて

 敷金とは

 「いかなる名目を問わず、賃料債務その他の
  賃貸借に基づいて生ずる賃借人から賃貸人に対する
  金銭の給付を目的とする債務を担保する目的で
  賃借人から賃貸人へ交付する金銭」

 保証金・権利金などもこれに含まれます

 2020年4月の民法改正に

 先週書いた連帯保証人の極度額と

 敷金について明記されることになりました

 わざわざ法律で明文化されるという事は

 それだけトラブルが多いという事なのです

 契約自由の原則で

 当事者が合意すれば問題ないのですが

 事業者と個人間の契約については

 プロである事業者が

 優越的立場と知識を利用し

 一般消費者に不利な契約は

 認められないとの

 消費者契約法によって

 保護されているのです

 不動産の賃貸契約に関しては

 慣習や風習で契約を行う事が多く

 地域色が強かったことが原因で

 それがますます、エスカレートしていったことと

 ネット等の普及により

 消費者の意識の高まりが要因だと思われます

 沖縄では少ないですが

 礼金2~3ヶ月

 2年に一度の更新料として

 賃料の1ヶ月分、

 退去の際は、クロスの全面張替えなどなど

 県外の一部の地域では

 貸主の立場が非常に強かったようです

 これは管理会社の責任もあると思いますが

 大家の顔色を伺い一方的な要求をすることにより

 入居者が消費者センターや法テラス等に相談し

 国土交通省が

 退去時の原状回復ガイドラインを出して

 改正することとなったのが簡単な流れです

 要は、通常の生活で生じるキズや摩耗などは

 家賃に含まれているとの判断で

 事業者(大家)の一方的な条件は

 立場の弱い消費者に不利な条件を押し付けると

 消費者契約法に違反しますよという事なのです

 それじゃ、好き勝手し放題やっていいのかというと

 入居者は善管義務と言って

 善良なる管理者の注意義務が課せられているので

 故意・過失に基づくものは

 当然に修繕義務がありますし

 特約に明記し、入居者が負担することに

 同意したものに関しては請求できるとされています

 例えば、

 退去時のクリーニング代や軽微な修繕

 また敷引きなど

 大よその費用や箇所を互いに理解し納得すれば

 後々、トラブルに発展するものは滅多にありません

 ペット飼育可の物件で

 入居者が小型犬を飼っており、

 不衛生で善管義務を怠った物件で

 修繕費として200万以上かかった物件もありました

 以上のことからも

 善良なる管理者の注意義務を守って

 普通に生活して、賃料の滞納がなければ

 退去時に敷金は全額戻ってきますよ、

 という事です

 心辺りの無い方は安心して

 心当たりのある方は修繕費の準備をして下さい。