意思確認
NHKの番組でも放送してましたが
身内のいない患者の延命治療
いま全国の病院で大きな課題のようです
延命を望むか望まないか
意思表示ができる時に確認できれば問題ないのでしょうけど
呼びかけにも応じない患者の気持ちは分かりません
私たちの仕事でも同じようなことがあります
過去に2回ほど本人の意思が確認できず
売買ができなかったことがあります
所有者の近い身内からの依頼
不動産を売りたいとの相談があり
価格も決まり売り出すことになりました
しかし所有者の意思確認ができていません
そうすると公正証書で作成した遺言があると言うのです
確かに法的には常に相続人となる立場なんですが
まだ相続は発生しておらず効力は生じていません
これでは売ることはできませんと言うと
病院で会わせてくれるというので司法書士に同行してもらいました
詳細は割愛しましすが
とてもじゃないけれど意思表示ができる状態ではありません
ほどなくして遺言に基づき
相続した相談者が売主として売却することができました
このケースも遺言がなければ
相続人同士で揉めた可能性が高かったと思います
やはり何らかの形で自分の気持ちを伝える
少なくとも残された周りの人達に重荷を負わさない
延命もそうですが
弱い立場にある嫁さんを悪者にしないためにも
延命は望まないと遺言すれば
それが本人の意思なのですから。